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マイクロスコープを使用した高精度治療

マイクロスコープ

みなさまこんにちは。結デンタルクリニック津田沼院長の堀部和洋です。

写真の機械はご存知でしょうか?

マイクロスコープという機械です。このマイクロスコープを使用して治療を行う目的は、対象物を大きく見ることと、明るく見ることであります。

マイクロスコープは、日本語では手術用顕微鏡とも訳されています。

ちなみに歯科での導入率は5%ほどと言われており、それを各診療台で同時に使用できるのは当院の特色と言えます。

マイクロスコープは、もともと医科で切れた血管や神経をつないだりする際に使われていたものを、歯科に転用してきたそうです。

歯科の治療は対象が小さくさらに口の中は暗いです。とにかく見えづらいと言えます。歯科治療の困難さはまずそこにあると思います。マイクロスコープの登場はその困難さの解消に対して非常にインパクトがありました。

そこでどのくらい大きく見ることができるかですが、最大25.6倍です。

そんなこと言われてもイメージが湧きませんよね?

それなので、例として1000円札で見ていただきたいと思います。、

千円札を拡大表示

最大倍率はかなり大きく見ることができると思います。

さて、みなさんここでクイズです。

この拡大して見た千円札にある文字が隠されています。なんという文字でしょうか?

正解はカタカナで『ニホン』です。桜の花の雄しべに文字が!!

ニホンの位置

もしお近くに千円札がありましたら、実際に見ていただけますでしょうか?

このニホンという文字は裸眼で近くで見てもなんか形が違うかなー程度です。何が書いてあるかを読むことははできないかと思います。

これだけ大きく見ることができるメリットは、根の曲がっている方向や、歯にヒビが入っているかどうかなど裸眼で見ても確認できないものが確認でき、なぜその歯が治らないのか、治すためには何ができるかをはっきりと決めることができるようになります。

さらに、根の治療だけでなく虫歯の治療にも用いることで、虫歯になったの悪いところと、健全な残すべき部分をはっきりと判断することができ、不要に歯をたくさん削ることもありません。歯科ではそのことを最小限の侵襲といいますが、最小限の侵襲は歯を長く保たせることにつながります。

歯の根元の虫歯治療:虫歯病変部をとって健全部を残したところ。削りすぎないことで神経を取らずに済んだ。

また、詰め物と歯の境目を拡大して見ることができるため、段差やギャップが少なく詰めることができます。言い換えるならば高精度の治療を行うことができます。高精度の治療は、再度の虫歯と歯周病の再発リスクを減らすことができます。

マイクロスコープの使用はいいことづくめですが、強いて難点を挙げるとすれば、使いこなすのに術者の技術と経験を要すことです。

マイクロスコープを使用すると、ミラーを見ながら治療をせねばならないため、そのための診療姿勢、削るための道具、ミラーテクニック、アシスタントとの連携など、関連する道具や診療スタイル、スタッフ教育にも影響を及ぼします。そのため、マイクロスコープを購入したものの従来からの診療に組み込めず使えていない、どうやったら組み込めるようになるのかなどの質問をいただくこともあるほどです。

当院はそのための道具の選定からスタッフ教育も行なっております。次回はマイクロスコープに関連した道具や技術のお話ができたらと思います。

高精度治療をご希望でしたら当院にお任せ下さい