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歯の色が変!?私の歯、変色してる?その1

今回は歯の変色についてお話したいと思います。

初回の1回めは、歯の色についての基礎知識を整理したいと思います。

このコラムを読んでいただいている方に質問です。

歯の色は歯のどこの色だと思いますか?

正解は象牙質の色です。歯は外側から順にエナメル質、象牙質、歯髄と層状に構造しています。

歯の色はエナメル質を通過(透過)して、その奥の象牙質の色を見ています。

よって、歯の色が黄色い、色が濃い、赤みがかっている、またはグレーっぽいなどは、象牙質の色の差によるものなのです。

またエナメル質の光の通り具合(透過性)も加齢により変化します。年齢が上がっていくにつれ象牙質の色がより見えやすくなってくるため、高齢者の歯の色は若年者に比べ濃い色でのっぺりした色味にかわってきます。

8歳の歯 前歯の先端はエナメル質のみの透過性の高い部位がある。摩耗もしていないため先端が3~4つの山に分かれている。

43歳の歯 10歳代に比べ色が濃くなっている。先端は摩耗により平坦化して、透過性の高い部位もなくなっている。まだ象牙質の色がはっきり見えるほどではない。

73歳の歯 43歳の歯より象牙質の色をより反映しより色が濃くなっている。エナメル質の透過性が変化しているためである。

透き通ったような白という色は存在しない。

私たちが色を見ることができる原理は光が対象物から反射し、戻ってきて目に入っていくからです。

いっぽうで、透き通っているものは透明です。透明なものそのものの色は見ることができません。たとえば透明なガラス窓、窓ガラスが透明であるからこそ室内から外の景色をはっきり見ることができ、外からの光も部屋の中にはいってきますよね。透明度が高いほどガラスそのものは見えないと思います。

そこで、ガラスのコップを想像してみてください。

ガラスのコップは透き通っているので色は見えないけれど、コップの中に牛乳を満たしすとします。

すると、コップのガラスを通して白い色が見えるようになりました。

しかし、もう透き通った色ではなくなりましたよね?

この牛乳に水を混ぜていきます。牛乳を水で薄めていきます。だんだん白色は薄くなり水の割合が増えるほどに、透明にもどっていくことになります。つまり白いということと透明であることはトレードオフの関係になるのです。

またコップの中身がオレンジジュースならオレンジ色になりますし、メロンソーダなら緑色になります。これがエナメル質を通して象牙質の色を見ていることと同じ原理になります。

この歯の色の見える原理を理解する知識と色を認識する目と、再現する色を決める経験値、歯の形を再構築する手技が合わさり詰め物や被せ物を行う際の技術力につながっていきます。

次回は歯の変色にはどのようなものがあるかについて紹介させていただきます。

歯の変色は結デンタルクリニック津田沼にご相談ください。