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コラム歯周病
Floss or Die~フロスか死か?~歯周病に関する怖ろしいメッセージの意味は?
こんにちは。
津田沼駅北口から徒歩3分の「結デンタルクリニック津田沼」です。
タイトルに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
「Floss or Die」は、1997年にアメリカの歯周病学会が発表した歯周病予防のためのスローガンです。
デンタルフロスや歯ブラシを使い歯周病を予防しなければ、全身疾患を引き起こして命を落とす危険性があることを伝えています。
歯周病が原因となって引き起こされる恐れがある疾患には、以下のものがあります。
●糖尿病
歯周病菌から出る毒素が血液を介して全身を巡り、それがインスリンの働きを低下させて、糖尿病を引き起こします。
●肺炎
飲み込む力が低下していると、唾液に混ざった歯周病菌が誤嚥(ごえん)によって肺に入り込み、肺炎を引き起こします。
●心臓疾患
歯周病菌が血液を介して心臓へ送られると、心臓の弁に炎症を起こす、血管内にこびりついて血管を狭くする、といった命にかかわるトラブルにつながります。
●心筋梗塞、脳卒中
歯周病菌が血液に侵入して全身へと広がり、動脈硬化を誘発する物質を生み出して血管を詰まらせてしまい、心筋梗塞や脳卒中を発症させます。
歯周病は、お口の中に悪影響を及ぼすだけでなく、このような命を脅かしかねない全身疾患を引き起こす原因にもなる病気です。
たとえ今は問題なかったとしても、将来の健康を考えて、早め早めのケアを心がけましょう。
歯周病の予防に効果的なのは、毎日の歯磨きの徹底です。それには、歯ブラシ1本だけでなく、デンタルフロスを取り入れた念入りなケアを日常的に行うことが大切です。
歯と歯のすき間は、歯ブラシの毛先が入りにくいため歯ブラシ1本では磨き残しが出やすく、歯周病菌などの細菌が繁殖しやすい場所だからです。
歯間部の汚れは、歯ブラシだけでは60%程度しか取り除くことができませんが、歯ブラシとデンタルフロスを併用すると80%までの汚れが取り除けるとの調査もあります。
自宅の歯磨きでは取り切れない約20%の蓄積汚れについては、歯科での定期検診に通い、プロフェッショナルケアで取り去りましょう。
歯周病は、気づかぬうちに進行しやすい病気です。早期発見、早期治療が大切です。
結デンタルクリニック津田沼では、予防に力を入れております。専用の器具によって磨き残しを除去するだけでなく、デンタルフロスを使った歯間の正しいケア方法についても指導しておりますので、お気軽にご相談ください。
歯間をしっかりケアして、長く健康な歯を保っていきましょう。