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お知らせ・コラム
ドックベストセメントに関する当院の見解
当院ではドックベストセメントを用いた治療は行っておりません。
歯髄保存療法(歯の神経を残す治療)に際しては、保険適用外にはなりますがバイオMTAセメントまたは水酸化カルシウム製剤を用いて行っております。
歯髄保存療法(歯の神経を残す治療)の成功率を左右する因子としては、術前の診査診断が重要と考えており、治らない組織なのか、治る組織なのかの見極めが重要と考えております。(最もよい薬を使っても、はじめから治らないものは治らない)
どんな歯髄(神経)でも治せる魔法の薬は存在しません。
治る組織にその治癒を妨げないような薬を使用する。その際に成功率が高いものを用いるのが良い治療であるという考えのもと虫歯を削って完全除去した後にMTAセメントを選択しております。
また歯髄保存療法の成功率を左右する因子として歯茎が腫れて歯茎から出血があるか否か(歯周病か否か)があります。
歯周病が治った歯と、歯周病のまま治療した歯の歯髄保存の成功率は6倍差があります。歯周病が治った歯のほうが6倍成功率が高いです。
そのため虫歯の治療に入る前には歯茎から血が出ないように歯周病治療が必要不可欠です。当院では虫歯治療に入る前に歯周病治療を行うことを診療理念の一つに掲げています。
繰り返しになりますが、歯髄保存療法は術前診断で不適応という場合もあり、すべての歯に可能なわけではありません。しかし、個々の歯に最善の治療、生涯を通してその歯が最も長く使えるようにとの思いで当院は日々の診療にあたっております。
そのために、間接覆髄法のシールドレストレーション、完全なムシ歯除去、直接覆髄法の部分断髄、歯頚部断髄など各種歯髄保存療法を駆使しムシ歯治療を行っております。
ドックベストセメントを用いない理由は、日本保存学会が2025年に発表した見解と同じ意見です。以下に添付いたします。